日本株においても、高配当銘柄は「利回りの高さ」を重視するものから「連続増配(安定性)」を重視するものまで多様です。
2026年4月現在の市場状況に基づき、代表的な高配当銘柄10選を、特徴とあわせてご紹介します。
1. 日本たばこ産業 [JT] (2914)
- 配当率: 約 4.0%
- 国内随一の高配当銘柄として知られ、利益の大部分を配当に回す高い配当性向が特徴です。
- 海外のタバコ事業が収益の柱となっており、円安局面では業績が押し上げられる構造を持っています。
- 安定したキャッシュフローを背景に、株価の変動よりもインカムゲインを狙う投資家に根強い人気があります。
2. 三菱HCキャピタル (8593)
- 配当率: 約 3.1%
- 日本を代表する連続増配企業で、2026年時点で26期連続という驚異的な記録を更新中です。
- 三菱グループのリース・金融大手として、航空機やインフラなど世界規模で安定した収益基盤を持っています。
- 「減配をしない安心感」を重視する長期積立投資家にとって、ポートフォリオの核となる銘柄です。
3. 本田技研工業 [ホンダ] (7267)
- 配当率: 約 5.4%
- 自動車大手の中でも特に株主還元に積極的で、配当利回りの高さは業界内でも際立っています。
- 四輪だけでなく二輪車で世界シェアトップという強みを持ち、新興国での堅調な需要が収益を支えています。
- 近年は大規模な自社株買いも頻繁に行っており、総還元率の高さが投資家から評価されています。
4. KDDI (9433)
- 配当率: 約 3.4%
- 「au」ブランドを展開し、20年以上の連続増配を継続している非常に安定感のあるディフェンシブ銘柄です。
- 通信事業を土台に、金融やDX、メタバースなどの非通信分野での成長も加速させています。
- 株主優待は廃止・変更の動きがありますが、配当による還元姿勢は一貫して強力です。
5. 三井住友フィナンシャルG (8316)
- 配当率: 約 3.2%
- 国内メガバンクの一角で、「累進配当方針(減配せず増配を目指す)」を明確に掲げているのが強みです。
- 日本の金利上昇局面においては利ざやの拡大が見込めるため、業績拡大と増配への期待が非常に高い銘柄です。
- 銀行株特有の割安さと、強固な収益力による還元バランスが魅力です。
6. 商船三井 (9104)
- 配当率: 約 4.4%
- 海運大手3社の一角で、世界経済の動向や運賃市況によって利益が爆発的に増える特性を持っています。
- 業績連動型の配当方針を採っているため、好況時には驚異的な配当金が支払われることがあります。
- 一方でボラティリティ(変動)が激しいため、リスクを取って高いリターンを狙う層に向いています。
7. ソフトバンク (9434)
- 配当率: 約 4.0%
- 親会社(SBG)とは異なり、国内通信事業(SoftBank/Y!mobile)を軸とした現金創出力を重視する企業です。
- 上場以来、一貫して高い配当性向を維持しており、キャッシュを投資家へ還元する姿勢が明確です。
- PayPayの連結化やAI分野への投資など、安定の中にも成長のスパイスが含まれているのが特徴です。
8. 三菱商事 (8058)
- 配当率: 約 3.0%
- 総合商社の首位であり、ウォーレン・バフェット氏が投資したことでも話題になった優良銘柄です。
- エネルギーから食品まで多角化したポートフォリオを持ち、資源価格の影響を分散する経営を行っています。
- 累進配当を宣言しており、圧倒的な資本力による自社株買いと合わせた株主還元策は日本トップクラスです。
9. JFEホールディングス (5411)
- 配当率: 約 4.3%
- 日本製鉄と双璧をなす鉄鋼大手で、インフラや自動車向けの鋼材需要が収益の源泉です。
- 景気敏感株(シクリカル銘柄)の代表格であり、好況時の高い利回りは投資家にとって大きな魅力となります。
- カーボンニュートラルへの投資を進めつつ、配当性向30%程度を目安とした還元を維持しています。
10. 日本電信電話 [NTT] (9432)
- 配当率: 約 3.4%
- 日本の通信インフラの王道であり、政府が株を保有する特殊性からくる圧倒的な信頼感があります。
- 25分割という大幅な株式分割により、数百円単位から投資可能になったことで個人投資家が急増しました。
- 派手な値上がりは少ないものの、増配継続への意欲が強く、長期保有の「貯金代わり」として選ばれる銘柄です。
日本株は、米国株に比べて「株主優待」がある銘柄(KDDIやJTなど、変更はありますが)が含まれるのも楽しみの一つですね。
| 銘柄名(コード) | 業種 | 予想利回り | 特徴・注目ポイント |
| 日本たばこ産業 (2914) | 食料品 | 約 4.0% | 言わずと知れた高配当の代表格。海外展開も強力でキャッシュ創出力が高い。 |
| 三菱HCキャピタル (8593) | その他金融 | 約 3.1% | 26期連続増配を継続中。配当の安定感については日本屈指の信頼度。 |
| 本田技研工業 (7267) | 輸送用機器 | 約 5.4% | 自動車大手の中でも高い還元意欲。自社株買いにも積極的な姿勢を見せる。 |
| KDDI (9433) | 情報通信 | 約 3.4% | 通信インフラの安定収益を背景に、20年以上の連続増配記録を更新中。 |
| 三井住友FG (8316) | 銀行 | 約 3.2% | 金利上昇局面での収益拡大が期待される。累進配当(減配しない方針)を掲げる。 |
| 商船三井 (9104) | 海運 | 約 4.4% | 海運市況に左右されるが、利益が出た際の還元額が非常に大きいのが特徴。 |
| ソフトバンク (9434) | 情報通信 | 約 4.0% | 親会社のソフトバンクグループとは異なり、事業会社として安定配当を重視。 |
| 三菱商事 (8058) | 卸売 | 約 3.0% | 累進配当を導入。資源価格に左右されにくい事業構造への転換を進めている。 |
| JFEホールディングス (5411) | 鉄鋼 | 約 4.3% | 景気敏感株だが、配当性向30%程度を目安に高い還元を維持している。 |
| 日本電信電話 [NTT] (9432) | 情報通信 | 約 3.4% | 株式分割により少額から投資可能。ディフェンシブ株としてポートフォリオの核に。 |
